ご挨拶

 

高崎青年経営者協議会は、今年54年目という年月を迎えることができました。これもひとえに行政をはじめ、関係各機関の皆様、諸先輩方の深い御理解の賜物と深く感謝申し上げます。

これまで、53人の青経会員が、この新理事長の挨拶を行いました。その言葉は、経済繁栄の時期に語られることもありましたが、嵐が吹いている中で行われたこともありました。試練の時に青経が前進を続けられたのは、一部の会員の技量と展望だけでなく、全ての会員が青経の理念である「叡知と熱意を持って、高崎の中小企業の発展と団結」に忠実でありつづけたためであります。それが我々の伝統であり、我々もそうありつづけます。

東日本大震災は戦後最大の被害をもたらし、我々は大きな試練を受けていますが、60年前の敗戦では東日本だけでなく、我が国全体が壊滅状態にありました。戦争で疲れ果てた時代に、我々の先人はものの何もない中、我々次世代のためにリスクを選び、創造を続け、新しい日本を切り開いてきました。そんな戦後復興の中、我が「高崎青年経営者協議会」は、18名で発足し、日本のものづくりと共に、長く困難な道のりを歩み、我々を繁栄へと運んでくれました。

しかし、だれもが知る通り、我が国の製造業は重大な危機にあります。生産設備だけではなく、定年を迎えた団塊の世代を中心に、世界最高水準にある我が国の技術者の生産現場での指導が原因で、新興国の技術水準が飛躍的に向上し、新興国との価格競争に苦戦しています。また、大手企業は生き残りのためか、生産拠点を海外にシフトさせ、我が国ものづくりの誇りである大手の金型工場までも中国企業に売却するなど、我が国の一流技術は消費されています。こうした産業構造の変化の中、将来に対する明確な答えがないまま、自信が失われ、次の世代は多くを望めない、という恐れがまん延しています。

試練は多く、そして深刻なものであり、短期間では解決できません。しかし、大切なことは、戦後復興を遂げた先人達のように、我々の次世代のために、我々はこの試練を克服するという熱い思いです。

我々が成功するかどうかは、青経の理念である「叡知と熱意」にかかっています。我々青年経営者一人ひとりが、自分自身・家族・会社・国家に義務を負っていることを認識し、こうした義務を嫌々ではなく、喜んで受け入れることです。私たちにとって、困難な仕事に全力で立ち向かうことほど、自らの精神をみたすものはありません。

こうした状況下、本年度は、「日本にものづくりを残そう」をテーマに、各事業に取り組んでいきます。会員各位とともに知恵を出し、汗をかき、若い力を結集させ、日本のものづくりの生き残りと発展の道を掴むという熱い思いを持ち、我々の「青経」を次世代に届けていく一年としていきたいと思います。そのために、私は次の事業計画を実行して行きます。

経済・情報部会では、日本政府が示す「元気な日本の復活のシナリオ」と、中小企業が活用できる支援制度とその利用方法について、勉強会を行います。

経営・技術部会では、苦境下での経営革新計画の立案と、計画を進める上で重要なリーダーとしての役割について、勉強会を行います。

文化・社会部会では、地域文化の歴史と、最新の国際問題について、勉強会を行います。

編集部会では、従来の機関紙「推進」の発刊と、GWにて情報誌「ブルーノタウト」のタイムリーな情報配信に取り組むと共に、プレスリリースや青経Websiteを通じ、青経の技術を外部に積極的に発信してまいります。

親睦部会では、ラリーをはじめ家族旅行、クリスマス会等を行い、会員相互及び家族同士の友好を深めて行きたいと考えております。

特別行事といたしましては、高崎まつりへの参加、地区別対抗競技大会、視察研修を計画しております。また、日本のものづくりの生き残り・発展の道を話し合う「ものづくりネットワークサミット」の開催、100年後の青経を育む「夢のある高崎ものづくりブランディング創造戦略」の提案、計画停電など非常時に対応する勉強会、青経55周年記念式典の準備を行っていきます。

以上、すべての事業に対しまして会員皆様の心からの御理解、御協力をお願い申し上げますと共に、行政をはじめ関係各機関並びに諸先輩の皆様におかれましては、より一層の御指導、御鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

 

 

平成23年4月15日

 

高崎青年経営者協議会
第54代理事長 石関 成彦